ありんのリサイクルコットン靴下
はじめに
フェアで地球に優しいモノづくりを事業理念に掲げ、これまでタイを中心とした海外で様々なアイテムを作ってきた私たちが、初めて日本でモノづくりに挑戦。
日本一の靴下生産地でもあり繊維製品製造業が盛んな奈良県で作ったリサイクルコットンの靴下をお届けします。
ありんのリサイクルコットン靴下ラインアップ
今回の靴下プロジェクトについて
16年間海外で制作活動をしてきた私たちでしたが、2020年私たちがこれまで築いてきたものを大きく揺るがす出来事がありました。世界中を震撼させたコロナウィルス感染拡大。
”海外渡航ができない"
それは私たちにとって大きな大きな痛手となったのです。
インターネットという便利なものがあるため、細々と制作は続けられていますが、コロナ前ように製作はできず、先が見えない状況です。
それでも海外での制作は続けたい、でも私たちが倒れたら制作ができなくなる、そうなると仲間たちも…。
そんなことを考え、日本での制作も視野に入れた矢先、SNSを眺めながら「これだ」と思いついたものがありました。
それが靴下です。
靴下はあまり流行には左右されないし、必需品のひとつでもあります。素材を変え、色を変えればバリエーション豊富に作ることもできます。
でも、どうせ作るのであればalinの服やバッグに似合う『地球と自然に優しい靴下』が良い、と、奈良県の靴下メーカーにメールを送ったのが昨年末。
サンプル完成までに半年かかりましたが、紡績の際に出る落ち綿を再生して作ったリサイクルコットン100%の糸を使った細いリブ編みの靴下が完成しました。
リサイクルコットンは古いコットンを使っているわけではありません。
ワタを紡ぐ際に紡がれずにこぼれ落ちるワタがあり、これを落ち綿と呼び、それらを集め新しい糸に再び紡いだものが今回の素材であるリサイクルコットンです。
リサイクルコットンはスラブ糸のような凹凸感があり、編みあげることで独特の質感が生まれます。
また、リサイクルコットンはゴミを減らすことができ、環境にやさしいのが特徴です。
靴下のサイズは女性用フリーサイズの23−25cm。
初めは底のサイズ感が大きいと感じられますが、コットン素材ですので洗濯すると縮んで足にフィットするジャストサイズになります。
サンプル完成後には着用と洗濯を繰り返し、スタッフ数名で時間をかけて試用しました。
長時間履いていても楽なのに、ずり落ちることもなく、やや短めのパンツで足を組んでも気にならない丈感に仕上がっています。
また、コットンなので一年中はけるという点にもこだわりました。
靴下の仕様
●糸の種類
『リサイクルコットン』
綿を紡績する際、規格外のため糸にならず落ちてしまった短いワタを集めて再度紡績したものです。
本来、短い綿は破棄されるので、その綿を使用するという意味でリサイクルコットンとなります。
●染色方法
『チーズ染色』(ターコイズ、レッド)
チーズ染めのチーズとは、ボビンに糸を巻きつけチーズのような形状に巻いた糸をチーズと呼びます。
その円筒状に巻いた糸を内側と外側から均一に染色する染め方が「チーズ染色」です。
『スペック染色』(ネイビー、グレー、カーキ、ベージュ)
スペック(speck)とは英語で斑(ムラ)と言う意味で、文字通り、斑点のようなムラ感をわざと表現しています。
染色する時に一カセごとにカプセル状の染料をまぶして染色釜で蒸すことで、カプセルが弾けて糸の表面に染料が斑点のように染まって粗挽き調のメランジカラーになります。
スペック染は一カセごとに全く同じに染まる事はなく、一点もののような味わい深い表情や、洗うごとに少しずつデニムのように色がかすれ経年変化していくのも大きな特徴です。
● サイズ
23−25cm(フリー)
※初めはサイズ感が大きいと感じられますが、自然素材でできている靴下なので、お洗濯すると綿の特性により縮んで足にフィットします。
●使用素材(混用率
綿95%、ポリエステル4%、ポリウレタン1%
●お手入れ方法
- 洗濯には中性洗剤をご使用ください。
- 平置き、または履き口を上にして吊るして陰干ししてください。
- 乾燥機の使用はお控えください。
- ゴムが伸びないように畳んで収納してください。
- 天然素材のため多少色落ちしますので、着用時の摩擦や水濡れにはご注意くださいませ。
alinについて
タイを中心にアジアの手仕事アイテムをオンラインで販売しているalin(ありん) は、2005年よりネットショップを運営しています。
アジア好きな店主がネットショップを作りたいという想いから始まりました。
当初はアジア雑貨を販売していましたが、年に何度も旅するタイで、偶然出会った方がきっかけとなり「買って売る」から「作って売る」にシフト。
ビジネスパートナーであるタイ人デザイナーと共に革バッグの制作からはじまりましたが、その後仲間が増え、衣料品、ニット製品と、作るアイテムが増え今のスタイルに。
事業スタート時より共存共栄の精神の基、フェアで地球に優しいモノづくりを事業理念にショップの運営に携わる全ての人が心豊かに暮らせるようなモノづくりを目指してきました。
現在、7人でショップ運営を行ってます。
私は語学が大の苦手。なので日本で仕事をした方が楽なのですが、やはり大好きなアジアの仲間、大好きなアジアで仕事がしたい。
コロナ禍だからといって、制作をやめたり、拠点を日本に移すのではなく、これから先もずっと海外での制作を続けていくため、また、共に働く人々が心豊かに暮らせるための挑戦です。
どうぞ応援の程、よろしくお願いいたします。